DX — 2026.07.20

中小企業のセキュリティ対策は何から?|情報を守る基本の3つ

暗がりの中で頑丈な真鍮の錠前が一筋の光に照らされているイメージ
守るべきものを決めてから、鍵をかける。すべてに同じ鍵は、いらない。

「うちみたいな小さい会社が、狙われるわけがない」

セキュリティの話になると、よくそう言われます。

でも実際には、対策の手薄な中小企業こそ狙われやすい、というのが現実です。

とはいえ、難しいことを一気にやる必要はありません。

この記事では、中小企業がまず押さえるべきセキュリティの基本を、専門用語を避けて3つに絞って整理します。

なぜ中小企業こそ狙われるのか

攻撃する側は、「大企業か中小企業か」で選んでいるわけではありません。

「入りやすいところ」を機械的に探しています。

対策が手薄な会社は、その意味で狙われやすくなります。

しかも近年は、取引先の大企業へ侵入するための"踏み台"として、中小企業が狙われるケースも増えています。

「自分たちを守る」だけでなく「取引先に迷惑をかけない」ためにも、最低限の備えは必要です。

基本の3つ(まずここから)

お金をかけなくても、今日から効くものばかりです。

① パスワードと、もう一つの鍵

使い回しのパスワードは、一つ漏れると芋づる式に破られます。

サービスごとに違うパスワードにし、可能なものには「もう一つの鍵」(スマホ認証などの多要素認証)を足します。

これだけで、乗っ取りのリスクは大きく下がります。

② バックアップ

データが暗号化されて使えなくなる被害(ランサムウェア)は、中小企業でも他人事ではありません。

定期的にバックアップを取り、できれば1つは切り離した場所に保管します。

「戻せる」状態があるだけで、被害の大きさはまるで変わります。

③ 人への備え(メール・詐欺)

じつは、被害の入り口の多くは「人」です。

取引先を装ったメールの添付ファイルやリンク、偽の請求——こうした手口に、社員全員が「まず疑う」意識を持つ。

高価なシステムより、この共有のほうが効くこともあります。

生成AI時代の新しい注意点

最近は、便利な生成AIを入り口にした情報漏えいにも注意が必要です。

顧客情報や社外秘の数字を安易に外部のAIサービスに入力しないことです。

このあたりは生成AIを仕事で安全に使う基本ルールにまとめました。

新しい道具を使うほど、「何を入れてはいけないか」を先に決めておくことが大切になります。

お金をかけずにできること/かけるべきところ

セキュリティは、青天井にお金をかける話ではありません。

まず、①〜③のような「かけなくてもできること」を徹底する。

そのうえで、事業に不可欠なデータを守る部分にだけ、必要な投資をします。

「うちにとって、失うと本当に困るデータは何か」——ここを見極めるのが先です。

なお、こうしたIT投資には補助金が使える場合もあります(IT導入補助金でシステムを導入する前に)。

何から始めるか

一度に完璧を目指すとたいてい止まります。

まずは、この順で十分です。

1つ、パスワードの見直しと多要素認証。2つ、バックアップの仕組み。3つ、社員への注意喚起。

ここまでを固めるだけで、多くのリスクは現実的なレベルまで下げられます。

DX全体のなかでの位置づけは、中小企業のDXの進め方もあわせてどうぞ。

「うちは何から?」からご相談を

Ridge Forge は札幌を拠点に、社内にIT担当がいない北海道の中小企業のIT・業務改善に伴走しています。

「自社にとって、まず何を守るべきか」の整理から、一緒に進めます。

選ばれる理由もあわせてご覧ください。ご相談はこちらからどうぞ。

初回のご相談は無料です。