HP・Web集客 — 2026.08.04
ホームページの保守費用は何に払っているのか|中小企業のための内訳
「毎月払っているけれど、何をしてもらっているのか分からないんです」
ホームページの保守費用について、いちばん多い相談がこれです。
更新の依頼をしていない月も、金額は同じ。
請求書には「サイト保守費」としか書かれていない。
疑っているわけではないが、納得もできていない——そんな状態です。
この記事では保守費用の中身を5つに分け、妥当かどうかを自分で判断できる形に整理します。
要点:保守費用の中身は①サーバーとドメインの維持 ②暗号化証明書の更新 ③土台の更新 ④バックアップと復旧の備え ⑤不具合が起きたときの対応の5つです。更新作業がない月も、動き続けるための費用は発生しています。判断の基準は金額の大小ではなく含まれる作業が書き出されているか。契約前に確認すべきは、作業範囲・修正枠・障害時の連絡手段・バックアップの頻度・そして管理権限が自社にあるかの5点です。
なぜ「何に払っているか」が見えないのか
理由は単純で、保守の仕事のほとんどが何も起きないようにする仕事だからです。
更新作業は目に見えます。
一方で、証明書を切らさない、土台を新しく保つ、バックアップを取り続ける——これらは成果物が残りません。
うまくいっている限り、依頼した側からは何も見えないのです。
だから「使っていない月」に見えてしまいます。
まずはこの前提を押さえたうえで、中身を分解していきます。
保守費用の5つの中身
会社によって呼び方は違いますが、内容はおおむねこの5つに分かれます。
① サーバーとドメインの維持
サイトを置いている場所の利用料と、住所にあたるドメインの更新料です。
ドメインは更新を忘れると失効し、最悪の場合は第三者に取得されます。
この2つは保守費に含まれている場合と、別請求の場合があります。
② 暗号化証明書の更新
アドレスが「https」で始まるための証明書です。
期限があり、切れるとブラウザに警告が表示されます。
警告の出るサイトに個人情報を入力する人はいません。
③ サイトを動かしている土台の更新
記事や写真を管理する仕組み、その拡張機能、サーバー側のソフトウェア。
これらは定期的に更新版が出ます。
古いまま放置すると、攻撃の入口になります。
④ バックアップと復旧の備え
定期的に控えを取り、問題が起きたときに戻せる状態にしておく費用です。
バックアップは「取っているか」より戻せるかが重要です。
⑤ 不具合が起きたときの対応
表示が崩れた、フォームから通知が来ない、サイトが開かない。
こうした事態にすぐ動ける体制への費用です。
保険と同じ性質で、使わない月が続くのが正常です。
更新していない月も同じ金額なのは妥当か
結論から言えば、契約に何が含まれているかによります。
判断の手順は次のとおりです。
- 見積書か契約書を出して、含まれる作業を書き出す
- そのうち「毎月必ず発生するもの」と「依頼したときだけ発生するもの」に分ける
- 毎月分だけで金額に見合っているかを見る
前者だけで妥当なら、修正枠は使わなくても損ではありません。
一方で①〜⑤のどれも含まれておらず、実質的に「連絡窓口があるだけ」なら、見直す余地があります。
費用が妥当かを時間で測る考え方はAI・DX投資は「元が取れる」のかが参考になります。
保守をやめると何が起きるか
やめた翌月は、たいてい何も起きません。
これが判断を誤らせます。
実際には、次のような形で時間差で表面化します。
- 証明書が切れ、ブラウザに警告が出る
- 土台が古いまま放置され、改ざんの入口になる
- 問い合わせフォームが動かなくなり、届かないまま気づかない
- 不具合が起きても、直せる人がいない
とくに3つ目は深刻です。
フォームは壊れても画面上は普通に見えるため、問い合わせが来ていないのか、届いていないのかが分かりません。
問い合わせが止まる場所の切り分け方はHPから問い合わせが来ないのはなぜ?で整理しました。
お金をかけずにできる安全面の基本は中小企業のセキュリティ対策は何から?にまとめています。
保守を頼むときに確認する5点
金額の前に、次の5つを聞いてください。
- 作業範囲:①〜⑤のどこまで含まれるか
- 修正枠:月にどれだけの修正が含まれるか(時間か件数か)
- 障害時の連絡手段と対応時間:どこへ連絡すると、いつ動いてもらえるか
- バックアップ:頻度と、戻すときの手順
- 管理権限:ドメイン・サーバー・サイトのデータが自社の管理下にあるか
最後の管理権限がいちばん見落とされます。
制作会社の名義でドメインやサーバーが契約されていると、いざ他社へ移りたいときに動けません。
外注先の見極め方全般はIT担当がいない会社のための、AI・DX外注の選び方もあわせてご覧ください。
金額ではなく「含まれる作業」で比べる
相見積もりを取ると、月額に大きな幅が出ます。
ここで安いほうを選ぶと、たいてい後悔します。
金額の差は、ほとんどが含まれる作業の差だからです。
比べるときは、同じ表を作って並べてください。
- サーバー・ドメインの費用は込みか、別か
- 証明書の更新は含まれるか
- 土台の更新は毎月か、依頼時のみか
- バックアップの頻度と保存期間
- 月あたりの修正枠(時間か件数か)
- 障害時の連絡先と、動き出すまでの時間
この6項目を各社に同じ形で聞けば、金額の差の理由がほぼ説明できます。
答えられない、あるいは「その都度対応します」としか返らない場合は、範囲が定まっていないと考えたほうが安全です。
もう一つ確認しておきたいのが、更新作業と保守は別物だという点です。
お知らせを1件追加する作業と、サイトが動き続けるようにする作業は性質が違います。
前者だけを「保守」と呼んでいる契約もあれば、後者だけを指している契約もあります。
どちらを頼んでいるのかを言葉で確かめておくと、期待のずれが起きません。
ここまでのまとめ
ホームページの保守について、押さえるべき点は4つです。
- 保守費の中身は、維持・証明書・土台の更新・バックアップ・障害対応の5つ
- 更新がない月も、動き続けるための費用は発生している
- 判断の基準は金額ではなく、含まれる作業が書き出されているか
- 契約前にドメインとサーバーの管理権限が自社にあるかを必ず確認する
よくある質問
ホームページの保守費用は何に使われているのですか?
主に5つです。サーバーとドメインの維持、通信を暗号化する証明書の更新、サイトを動かしている土台の更新、バックアップと復旧の備え、そして不具合が起きたときの対応です。更新作業が発生していない月でも、動き続けるための費用は発生しています。
更新していない月も同じ金額を払うのは妥当ですか?
契約に含まれる作業量の枠と、実際に使った量を照らし合わせて判断します。まず見積書か契約書で内訳を確認し、毎月必ず発生する作業と依頼時だけの作業に分けてください。前者だけで金額に見合っていれば妥当です。
保守契約をやめると何が起きますか?
すぐには何も起きないことが多く、それが判断を誤らせます。時間とともに証明書が切れて警告が出る、土台の更新が止まり改ざんの入口になる、不具合が起きても直せる人がいない、といった形で表面化します。とくに問い合わせフォームは壊れても気づきにくく、問い合わせが届かないまま放置されがちです。
保守を頼むときは何を確認すればいいですか?
含まれる作業の範囲、月あたりの修正枠、障害時の連絡手段と対応時間、バックアップの頻度と復旧の手順、そしてドメインやサーバーの管理権限が自社にあるかの5点です。とくに管理権限は、いざ他社へ移すときに移行できるかどうかを左右します。
「何に払っているか分からない」からご相談を
Ridge Forge は札幌を拠点に、社内にIT担当がいない北海道の中小企業のHP制作・保守に伴走しています。
更新が止まったサイトの引き取りから、現在の保守契約の内訳を一緒に読み解くところまで対応しています。
今の請求書を見せていただければ、何が含まれていて何が抜けているかを整理します。
実際の取り組みは事例をご覧ください。
選ばれる理由もあわせてご覧ください。ご相談はこちらからどうぞ。
初回のご相談は無料です。